ブラック企業によくある9つの特徴と入社前に見抜くポイントまとめ

ブラック企業の明確な定義はないものの、大まかな特徴としては法令を遵守する意識が低く、違法な長時間労働や残業代の未払いなどが横行している企業といえるでしょう。

常識的に考えればマズいよね?と思われるようなことも平然と行われているため、ニュースで大々的に取り上げられることも少なくありません。

従業員が過労死や自殺に追い込まれるほど、劣悪な状況であるにもかかわらず、入社してしまう人が後を絶たないのは、外部からブラック企業かどうかを見抜くのが難しいからといえます。

転職活動においては、自分の希望にあった企業に行きたいと同時に、ブラック企業だけは避けたいと考える方も多いはず。

実はブラック企業に多い特徴を知ってさえすれば、案外避けるのは難しくありません。

この記事では、ブラック企業に多いといわれる9つの特徴と見分ける際のポイント、入社してしまった際の対処法・相談先などを詳しく解説します。

 

ブラック企業によくある9つの特徴

ブラック企業で働いていると、最初はおかしいと思うことも、時間が経つうちに当たり前に感じてしまいます。だんだん感覚がマヒしてしまい、これくらい頑張るのが普通だと思うようになってしまうのです。

この項目で紹介する特徴に当てはまる数が多いほど、ブラック企業の可能性は高いといえます。

しっかりと確認しておきましょう。

長時間労働が当たり前

ブラック企業といえば、長時間労働を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

実際、ブラック企業の代名詞といっていいほど、違法な長時間労働をさせている企業は多いといえます。

厚生労働省が公表した資料によれば、長時間労働が疑われる事業場に対して、労働基準監督署が監督指導を行ったところ、11,592の事業場で違法な時間外労働(残業)が行われていたそうです。

【平成29年4月~平成30年3月までの監督指導結果】

監督指導実施数 25,676 事業場
違法な長時間労働があった事業場数 11,592 事業場
うち、月80時間を超える労働者がいた事業場 8,592 事業場
うち、月100時間を超える労働者がいた事業場 5,960 事業場
うち、月150時間を超える労働者がいた事業場 1,355 事業場
うち、月200時間を超える労働者がいた事業場 264 事業場

参考:長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果を公表します|厚生労働省

また、月80時間超えの時間外労働は過労死ラインと言われ、健康障害を生じるリスクが高まるとされています。

過労死ライン超えの時間外労働を強いる会社であれば、間違いなくブラック企業といえるでしょう。

有給休暇を取らせてもらえない

有給休暇の取得拒否が多いのも、ブラック企業によくある特徴です。

有休の取得は労働者に与えられた権利であるため、基本的に会社が拒否することはできません

業務上やむを得ない理由がある場合のみ、時季変更権を行使して、取得時季をずらしてもらうことができます。

ただし、「業務上やむを得ない理由」に当たる場合はかなり限定的であり、単に忙しいからというだけでは、時季変更権の行使は難しいといえます。

また、理由がないと有休が取得できないというのも、よくある誤解です。有休申請時に取得理由を説明する義務はないため、本来であれば「私用のため」だけで問題ありません。

「病欠以外の有休利用を認めない」「遊ぶに行くために休むなら欠勤」などと言ってくる場合は、ブラック企業の可能性が高いでしょう。

残業代に未払いがある

制度を都合よく解釈して、残業代を全額きっちり支払わないのも、ブラック企業によくある特徴といえます。

法律では1日8時間、週40時間を労働時間の上限として定めています(法定労働時間)。

法定労働時間を超えて働かせた場合には、基礎賃金を1.25倍した金額(割増賃金)を支払わなくてはならないため、会社にかかる負担が増えてしまうわけです。

  • 1分単位で残業代が支払われない
  • 固定残業代の金額・時間が明確になっていない
  • 固定残業代記載の時間を超えて働いても、支払われる残業代が一緒
  • 管理職だから残業代がでない など

上記は、残業代についてのよくある誤解なのですが、基本的にはすべて違法。このような行為が行われている場合は注意が必要です。

給料が最低賃金を下回る

多くの会社では、基本給以外にも諸々の手当を含めた金額が給料として支払われていますが、実は最低賃金を下回っている場合もあります。

というのも、最低賃金は給料の総額で計算するわけではありません

時間外手当や通勤手当などは、計算時に含めないため、それなりの給料を貰っているように見えて、最低賃金以下だったということも起こり得るのです。

例1:東京都で働くAさん

月給21万円

【内訳】

  • 基本給15万円・時間外手当3万円 ・通勤手当2万円
  • 年間所定労働日数は250日
  • 1日の所定労働時間は8時間
  • 東京都の最低賃金は985円

最低賃金の対象となるのは基本給15万円のみ。

これを時間額に換算すると…

  • =(150,000円×12か月)÷(250日×8時間)
  • =180万円÷2,000=900円<985円

東京都の最低賃金を下回ることに…!

例2:東京都で働くBさん

月給21万円

【内訳】

  • 基本給17万円・時間外手当1万円 ・通勤手当2万円
  • 年間所定労働日数は250日
  • 1日の所定労働時間は8時間
  • 東京都の最低賃金は985円

最低賃金の対象となるのは基本給15万円のみ。

これを時間額に換算すると…

  • =(170,000円×12か月)÷(250日×8時間)
  • =204万円÷2,000=1020円>985円

東京都の最低賃金を上回っているので問題なし!

基本給を抑えれば、ボーナスの金額も少なくなるため、結果的にはかなりの損をしていることになるでしょう。

パワハラ・セクハラが当たり前

ブラック企業では、コンプライアンスへの意識が低いために、パワハラやセクハラが横行しやすいといえます。

上司や社長がやりたい放題やっても誰も止められず、被害に遭わないためには、ごまをするしかないので、より悪い方向に事態が悪化していきます。

当然、内部の相談窓口も機能していないことがほとんどで、改善を期待するのは難しいでしょう。

退職を認めてもらえない

入社は簡単でも、退職は難しいのがブラック企業です。

退職を切り出しても「後任の採用が決まるまでは働いて」「みんな頑張っている中、辞めるなんて無責任」などと言われ、なかなか辞めさせてもらえません。

せっかく辞められたと思っても、給料が全額振り込まれてなかったり、残った有休を使わせてもらえなかったりと、踏んだり蹴ったりな状況になることも…。

もう、あの会社に関わらなくて済むならと、給料や有休を諦めてしまう方も少なくないようです。

いつも求人が出ている

ブラック企業がいくら辞めにくいといっても、辞める人はすぐに辞めますし、バックれる人も多いでしょう。

いつまで経っても必要な人数が集まらないため、常時求人サイトで募集がかけられています

採用するペースより辞めていくペースの方が早いため、残された社員には、さらなる負担がかかり、辞めづらい状況に陥ってしまいます。

理不尽なノルマを課される

理不尽なノルマが課されるのも、典型的なブラック企業の特徴と言えるでしょう。

ノルマが課されること自体は、会社として売上を作らないといけない以上、致し方ないといえます。しかし、そのノルマが明らかに達成できない数値で、設定されているならば話は別です。

ノルマが達成困難にもかかわらず、減給されるような会社であれば、すぐにでも辞めたほうがよいでしょう。

上司がブラックな武勇伝を語る

ブラック企業に長く勤めている人ほど、会社と同じような考え方に染まっていきます。

さも当然に、ブラックな武勇伝を語る上司がいる場合は要注意

  • 「俺はインフルエンザの時でも休まなかった」
  • 「始発電車に乗って終電で帰るのが普通だった」
  • 「若いころは毎日会社で寝泊まりしてた」
  • 「睡眠時間削って働くのが当然」など

上司自身がブラックな環境で働き続けられた経験があるだけに、「それがダメだ」という考えに至りません。なので、部下に対しても同じことをやれと強要してくるのです

 

入社前にブラック企業かどうか見分けるには

さすがにブラック企業といえど、ありのまま自社の状況を求人に掲載することはありませんので、求職者自身が危険を察知する必要があります

気になった会社がブラック企業かどうか確認したい場合は、以下の点に着目してみてください。

  • 企業名でエゴサーチをする
  • 口コミサイトを確認する
  • 就職四季報で有給休暇の消化率をチェックする
  • 求人情報の記載内容があいまいである・良い言葉ばかり並んでいる
  • 面接で聞いてはいけない質問をしてくる
  • 内定承諾・入社までの期間が異様に短い
  • 雇用契約書の内容が求人票と異なる

いまの時代、どんなに情報を隠そうと思っても、隠し切れるものではありません。きちんと調べれば、さまざまな情報が見つかるはずなので、事前のチェックは怠らないようにしましょう。

ブラック企業の見分け方を徹底解説!求人票や面接で確認すべき7つのポイントとは

「ブラック企業 辞め方」で検索したあなたに教える最短2週間で退職する方法【弁護士監修】

ブラック企業に入ってしまったときの対処法

細心の注意を払ったにもかかわらず、ブラック企業に入社してしまった場合は、すぐ辞められるように準備を進めていきましょう。

すぐ辞めるための準備として、

  • 退職届を作成する
  • 労基違反である証拠を集める

の2つをすぐに始めてください。

法律上は、退職の意思を伝えて2週間経過すれば辞めることができますし、証拠を集めておけば、次の項目で紹介する相談先を利用する際に役立ちます。

中には短期離職をしてしまうと次の転職先を探す際に影響があるのではと、不安になる人もいるかもしれません。

ブラック企業で働き続けて、カラダを壊してしまうリスクに比べれば、だいぶマシなため、無理に耐えようとせず、早めに辞めたほうがよいでしょう

「ブラック企業 辞め方」で検索したあなたに教える最短2週間で退職する方法【弁護士監修】

 

ブラック企業で困ったときの相談先

周囲には辞めたら解決する話に見えても、実際にブラック企業で働いている本人からすれば、辞める選択肢が浮かばないこともあります。

もし、ブラック企業に入社して困ったときには、以下に相談先の力を借りるとよいでしょう。

また、ブラック企業を辞められなくて困っているのであれば、退職代行を利用するのも一つの手です

出社せずとも辞めることができるので、会社から執拗に引き留められる心配がありません。

ブラック企業での悩み・解決手段別でみるおすすめ相談先5選

 

自分にあった会社を見つけるためのポイント

ブラック企業を避けると同じくらい大事なのが、自分に合った会社を見つけることです。

自分に合う会社や仕事を見つけたいのであれば、「自己分析」と「企業研究」を突き詰めて、行いましょう。

自己分析では、やりたいことを探すというより、仕事に何を求めるのかについて深く掘り下げてみると良いかもしれません。

ほとんどの仕事は、やってみないと面白さはわからないですし、華やかに見える仕事でも、地味な業務の方が多いのです。

仕事でたくさんお金を稼ぎたいのか、やりがい重視なのか、人間関係の良さが大事なのか、自分の中の優先順位を見つけましょう

また、企業研究もホームページや求人票を見るだけでなく、SNSや口コミサイトの情報も大事です。もちろん、競合他社について、調べることも忘れてはいけません。

ただ、働きながら転職活動をする場合は、なかなか時間が取れないのも事実。転職活動における手間や負担を減らしたいのであれば、転職エージェントの活用がおすすめです

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まとめ

この記事では、ブラック企業のよくある特徴を9つ紹介しました。

【ブラック企業によくある9つの特徴】

  • 長時間労働が当たり前
  • 有給休暇を取らせてもらえない
  • 残業代に未払いがある
  • 給料が最低賃金を下回る
  • パワハラ・セクハラが当たり前
  • 退職を認めてもらえない
  • いつも求人が出ている
  • 理不尽なノルマを課される
  • 上司がブラックな武勇伝を語る

当てはまる特徴が多ければ多いほど、ブラック度高い企業と言えますので要注意。

もし、このような特徴を持つ企業で働いている方がいたら、すみやかに辞めることをおすすめします。

またブラック企業への入社を避けたい方は、情報収集は怠らないようにしましょう

最低でも以下の項目については確認しておきたいところです。

  • 企業名でエゴサーチをする
  • 口コミサイトを確認する
  • 就職四季報で有給休暇の消化率をチェックする
  • 求人情報の記載内容があいまいである・良い言葉ばかり並んでいる
  • 面接で聞いてはいけない質問をしてくる
  • 内定承諾・入社までの期間が異様に短い
  • 雇用契約書の内容が求人票と異なる

転職活動には手間や時間がかかるため、妥協したくなりがちですが、手を抜いた分だけ、失敗するリスクも上がります。満足いく結果を得るためにも、不用意な妥協は避けたほうがよいでしょう。

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