第二新卒の転職理由はどう伝えるべき?面接官が採用したくなる回答とは

  • 「第二新卒の転職理由をどう伝えればいいんだろう」
  • 「ネガティブな回答しかできる気がしない」
  • 「1年以内に辞めたから、転職は厳しいんじゃないか」

初めての転職であれば、上記のような不安はつきものです。

早期退職といった負い目を感じながらも、採用される転職理由を考え出すにはどうすればいいのでしょうか。

この記事では、第二新卒の方に向けて、転職理由として「何を伝えるべきか」「どう伝えるべきか」について解説します。内定を勝ち取るうえでの参考になれば幸いです。

 

企業の思惑を推し量り、第二新卒の強みをぶつけよう

大前提として、企業がどんな人材を欲しがっているのかを理解したうえで、転職理由を考えましょう。

転職理由を考える前に、次の3点を押さえておきましょう。

  • なぜ第二新卒を採用したがっているのかを知っておく
  • どんな人材が欲しくて求人を出しているのかを推し量る
  • 自分の強みを書き出してみよう

なぜ第二新卒を採用したがっているのかを知っておく

企業が第二新卒を採用すると、一般的にどのような利点があるのかを確認しておきましょう。新卒や中途に対する相対的なアピールポイントが見えてくるかもしれません。

第二新卒が新卒者よりも優れている点

労働政策研究・研修機構が採用担当者を対象に実施したヒアリング調査では、第二新卒が新卒より優れている点として、次のようなものを示しています。

第二新卒5つの強み
1.      職業観・就業意欲

2.      言葉遣い・マナー

3.      専門知識・技術

4.      コミュニケーション能力

5.      積極性

引用元:労働政策機構・研修機構|第二新卒者の採用実態調査

上記のような評価につながりやすいポイントのうち、ご自身に当てはまりそうなポイントがあれば、経験や強みを踏まえて、転職理由を練るといいでしょう。

第二新卒が中途採用よりも優れている点

一方、中途採用と比べてアドバンテージになり得るのは次の2点です。

中途採用と比較して…
  1. 社会人経験が短いので自社の社風になじんでもらいやすい
  2. 年収が高額にならずに済む

筆者は採用担当者の話を聞くことがありますが、「なぜ第二新卒を採用するんですか?」という質問に対し、「自社の色になじんでもらいやすいから」といった回答が返ってくることが比較的よくあります。

1社での経験が長く、他の企業を経験していない人材は、良くも悪くもその会社での価値観に染まっている割合が高くなります。

企業にとっては、採用した人が長く働いてくれることが重要です。「経験が足りないこと」がむしろ強みになることもありそうです。

どんな人材が欲しくて求人を出しているのかを推し量る

企業が求人を出す段階で、「こんな人材が欲しい」というイメージが採用担当者にあるはずです。相手の事情をくみ取れるかどうかが、転職活動の成否を分けます。

求人情報や企業のHPを確認するだけでなく、次のような方法で現場を知るようにしましょう。

  • OB訪問
  • 社員へのインタビュー
  • 同じ業界で働いている人にアポをとる
  • 業界知識がある転職エージェントに質問する

企業目線で語れるようになれば、「この応募者は一味違うな」と思ってもらえることでしょう。

基本的に、企業が欲しい人材とは「利益を出せる人間」です。したがって、何かをアピールする際は、「この人を採用すると儲かりそうだな」と思わせるような受け答えをするといいでしょう。

自分の強みを書き出してみよう

現職での成功体験を、いくつかピックアップしたうえで、それぞれをPDCAを含めて語れるようにしましょう。

例えば、「売上110%増を達成しました」などと結果を語るだけでは不十分です。

なぜなら…

  • 結果だけでは新しい職場でも同じ成果を出せる根拠にはならない
  • 周りのサポートがあって達成できたのか、個人の実力で達成できたのか、面接官は確かめに来る
  • 目の前の問題に対し、あなたが何を考え、いかに解決したかを説明しないと、前職での成功体験に再現性があることを伝えられない

成功までのプロセスを、時系列で語れるようにしておきましょう。

「どうすればいいんだろう」という方は、以下の問いに対する答えを考えてみてください。

  • 前職では何を達成したのか?
  • 当初はどんな問題があったのか?
  • 問題の原因は何だったのか?
  • どんな解決策を考え、何を実行したのか?
  • どのような結果を得られたのか?

「自分に強みなんかない」と思う方もいるかもしれませんが、悲観せず、次のツールを使ってみましょう。自分では思いつかなかったような発見があるかもしれません。

自分の強みに気付ける3つのツール
16 Personalities

ストレングス・ファインダー2.0

適職タイプ診断

 

不信感を抱かせない転職理由の伝え方とは

ここでは、実際に転職理由を伝える際のコツをお伝えします。

  • 言いたいことは、相手が質問してきたタイミングで伝える
  • 「何が嫌だったのか」ではなく、「何がしたいのか」を伝える
  • 会社や他人のせいにするのはソン
  • 相手の懸念は一度受け止めたうえで、具体的な対策を述べる
  • 補足|転職理由より大事なものとは

例文をもとに文言を練りたい、という方は関連記事もあわせてご確認ください。

言いたいことは、相手が質問してきたタイミングで伝える

転職理由やこちらの強みなど、伝えたいことは多いでしょう。

しかし、やる気が先走り、聞かれる前から言いたいことを伝えてしまうのは避けましょう。相手が聞いてきたタイミングで答えるのが、あなたの良さを効果的に伝えるコツです。

質問してきたということは、あなたが何と答えるか、面接官が興味を持った証拠です。相手のなかに欲求が生まれたタイミングで満たすのが、人を満足させるコツです。

言いたいことがいっぱいあっても、「聞かれたタイミングで答える」という原則を守りましょう。

「何が嫌だったのか」ではなく「何がしたいのか」を伝える

「ネガティブな回答は悪くてポジティブな回答なら良い」と一概にいうことはできません。

転職とはそもそも現職に不満があるからするものであり、面接官もそれは承知しています。

ただ、最初からネガティブな話ばかりすると印象が悪くなります。転職理由を伝えるのであれば、応募先の会社で何がしたいのかをメインに語るのが無難でしょう。

ネガティブなことは、聞かれたら答えるくらいで十分です。

会社や他人のせいにするのはソン

会社や上司に対して怒りが煮えたぎることは、誰しもあるでしょう。

しかし、本音をそのまま伝えると、「うちに入社しても会社や他人のせいにするんじゃないか」と疑われてしまいます。

今の会社への不満を説明しなければいけないときは、どう回答すればいいのでしょうか。

例文を2つお見せします。

他人のせいにしている回答例

Before

経理部への配属を希望していましたが、営業部門に配属され不満に思いながら過ごしました。毎月ノルマを負わされ、人に会って商品を売らされるのが苦痛だったので、転職をしようと考えました。

他人のせいにしない回答例

After

経理のプロとしての活躍をしたかったのですが、前職では営業部門に配属されてしまいました。それでも1年間頑張ってみましたが、経理をやりたい気持ちが日に日に積もるばかり。「このままではいけない」そう思い、半年前から簿記のスクールに通い始め、簿記2級を取得しました。御社(貴社)に採用していただけたら、経理のプロを目指して人生を再スタートしたいと考えています。

後者のような回答ができれば、就業期間が多少短かったとしても「この人は粘り強く働いてくれそうだ」という印象を与えやすくなるでしょう。

相手の懸念は一度受け止めたうえで、具体的な対策を述べる

相手の言うことは否定せずに、一度受け止めたうえで、建設的な回答をしていきましょう。そのほうが、否定的な印象を与えず、マイルドに自分の意見を伝えられます(Yes but法)。

「採用しても、またすぐ辞めちゃうんじゃないですか?」と聞かれた場合の回答を考えてみましょう。

Before

今回は大丈夫です。やる気だけはあるので、精いっぱい頑張らせていただきます。

 

After

確かに、ご心配をおかけしてしまっているかと思います。ただ、前職を辞めた理由は、経理としてのキャリアを築くのが難しかったからです。御社で経理として採用いただければ、少なくとも前回と同じ理由で退職することはないだろうと考えます。

メリットばかり言うのではなく、あえてデメリットをさらけ出したほうが信用を得られることもあります(この方法を両面提示といいます)。

ご自身に失敗や過失があった場合はそれを素直に認め、どうやって解消しようとしているのかを論理的に説明することで、説得力のある回答をしましょう。

補足|転職理由より大事なものとは

転職理由や面接での受け答えよりも重要なものがあります。

それは、「第一印象」です。

そもそも、現場レベルの採用であれば、人事ではなく現場でリーダーに近いポジションにある人が面接を担当することになります。この場合、担当者は面接のプロではないうえに、面接する訓練を受けているわけでもありません。

「応募者のどんなポイントを見て採用を決めていますか?」と面接担当者に質問すると、「いろいろ質問したけど、最終的には第一印象で決めている」といった答えがよく返ってきます。

実際、聞き手が話し手の印象を決める際に、言語情報が与える影響は7%にすぎないとする仮説もあります(メラビアンの法則)。

先にご紹介した労働政策機構・研修機構のヒアリング調査の結果でも、第二新卒が新卒より優れている点として、就業意欲(熱意)やマナー、立ち居振舞いをあげています。

第一印象を良くすることで、望んだ結果を得られるかもしれません。マナーや身だしなみに関しては、以下記事をご参照ください。

印象を良くしたい方におすすめ

転職活動の面接の流れと抑えておきたい基本的なマナー

転職の面接マナー解説|採用担当者が特に見ているポイントまとめ

女性の転職|好印象を持たれるスーツマナーと業界別着こなし術

 

面接・書類に自信がない人が転職エージェントを使う3つのメリット

上記でお伝えしたのは一般的な情報に過ぎません。ここからは、応募先の企業の情報を収集し、具体的な対策をしていく必要があります。

転職したい業界・職種に詳しい知り合いがいれば、その人に意見をもらうといいでしょう。

そうでなければ、転職エージェントに相談する方法も手軽です。最後に、情報収集や面接・書類対策をするうえで、転職エージェントを使うメリットをご紹介します。

  • 業界や企業の情報を得られるため、的を射た転職理由を考えられる
  • 面接・書類対策をしてもらえる
  • 担当人事にあなたの魅力を伝えてもらえることもある

業界や企業の情報を得られるため、的を射た転職理由を考えられる

転職エージェントは求人票を作成する際に、採用担当者などにヒアリングをしています。つまり、応募先の企業がどんな人材を欲しがっているのかをよく知っているのです。

業界や業種に詳しい転職エージェントに相談できれば、人事担当者の目に留まるような転職理由を考えやすくなります。

面接・書類対策をしてもらえる

新卒の時は高校や大学などの就職支援を活用したかと思いますが、第二新卒であれば転職エージェントを活用する手もあります。今の転職理由に磨きをかけることで、面接・書類の通過率が高くなるでしょう。

担当人事にあなたの魅力を伝えてもらえることもある

担当のエージェントから企業に対し、書類や面接だけでは伝えきれなかったあなたの魅力を伝えてもらえることもあります。「言いたいことを言いそびれたらどうしよう」「面接では緊張してうまく話せない」という方にとっては、ありがたいサポートではないでしょうか。

第二新卒におすすめの転職エージェント
第二新卒におすすめの転職エージェント徹底比較16選|特徴/実績【2019年版】

 

まとめ

第二新卒の転職理由の伝え方についてご説明してきました。早期退職など後ろめたいことがある場合は、素直に事実を認め、建設的な回答をしていきましょう。

この記事では企業に採用されることを主眼に情報をお伝えしてきましたが、「自分も企業に対して面接をしているんだ」という意識は忘れないほうがいいでしょう。

無理に迎合して採用されたとしても、そのうちまた辞めたくなってしまいかねません。

  • 「やりたいことをやれるのか」
  • 「長期間働けそうか」

この2点を意識して転職先を選ぶことが、あなたにとっても企業にとってもいいことではないでしょうか。