
そんな悩みを抱えている新卒社会人は実はたくさんいます。
今回の記事では、新卒が仕事を辞めたくなる主な理由や今後どうすればよいのか解説していきます。
また、第二新卒での転職を考えている方のために、20代や第二新卒に強い転職エージェントも紹介します。
仕事を辞めたいと悩んでいる新卒社会人の方はぜひ参考にしてください。
目次
新卒社会人がすぐに仕事を辞めたい理由と新卒社員のホンネ
厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況」によると、平成29年に大学を卒業した新卒社会人のうち、
- 32.8%が1年目に
- 11.6%が2年目に
- 11.4%が3年目に
退職しています。離職率は大卒でも毎年30~33%で高卒になると40%を超えるケースも多いようです。
10人に3人以上の新卒社会人が大学卒業から3年以内で仕事を辞めていると聞くと、とても他人ごととは思えなくなりますよね。
では、就職してから間もない期間で仕事を辞める新卒社会人は、どういった理由で退職しているのでしょうか。
新卒社会人が抱える主な悩みには、次のようなものがあります。
人間関係や社風が合わない
現在、不動産会社で就業しております。
まだ、若い会社で、営業職は新卒と二年目しかおりません。社長と直に仕事する機会が多いのですが、ワンマン経営で、気分で動く人です。ですので、毎日毎日顔色を伺い、機嫌が悪そうだったら話しかけないようにしているのですが、それにだんだんに疲れてしまいました。
私自身社長に嫌われているというか、目をつけられている状態で、話さなければならない場合でも、萎縮してしまってうまく話せなかったり、話しかけることすらままならない時もあります。引用元:Yahoo!知恵袋
勤め先の上司や同僚との関係性がうまく作れず、悩みを抱えている新卒社会人はたくさんいます。
とくに、配属された部署の先輩社員や上司との相性は重要で、不満を感じるようになると毎日の出社が憂鬱なものとなります。
また、上司などからのパワーハラスメントやいじめに合う新卒社会人もいます。
こうした場合は、うつなどに追い込まれてしまうこともあるので、できるだけ早く仕事を辞めた方が良いでしょう。
それ以外にも、特定の誰かと合わないというよりも、会社全体の雰囲気や考え方が合わないというケースもあります。
自分の性格と社風の間の大きなギャップは、仕事を辞めたくなる原因にもなるのです。
給与が安い
新卒社会人が仕事を辞めたくなる理由のひとつに、給料の安さへの不満があります。
サラリーマンが給料として実際に受け取る金額は、税金や保険料が引かれた後の金額です。
Web系の給料はエンジニアもディレクターもホント安い。新卒でWeb業界にいると気づかないかもしれないけど安いよ。中小のベンチャーっぽいところを年収450万前後で渡り歩いている人たちに届けこのツイート。
— たろ丸 (@tenche1204) August 31, 2015
そのため、働く前に自分が想像していたのよりも安いと感じる方が多いようです。
仕事がキツイ
私は今、新卒でアルバイトとしてある受付事務をしています。
ですが…辞めたい気持ちでいっぱいです。ワガママかと甘えかと思われるかもしれませんが、精神的に本当に苦しいです。
仕事内容が私のキャパシティーを超えており、プレッシャーで押しつぶされそうで精神が持ちそうにありません。寝ても疲れはとれないし、むしろ疲労が蓄積されていって、仕事を始めた頃から脳みそもずっとボーとしている状態です。
家に居ても友達や家族と話していても何をしていても仕事の事ばかり考えてしまい、心から休めません…引用元:Yahoo!知恵袋
ある程度の重労働は覚悟していたのですが、想像を遥かに超えていたため辛いです。
9:30出社で、退社は24:00-26:00頃です。4人のルームシェアタイプの社員寮で、2人一部屋、二段ベッドでの生活のため、プライベートな時間はほとんどありません。休日は月に2日ほどです。
退職を検討しているのですが、人間関係は良好なので上司に申し訳がないのと、転職先を決める時間がないため、どうすればいいのかと悩んでいます。
どなたかアドバイスを下さい。引用元:Yahoo!知恵袋
大学を卒業して、働き始めてみると思った以上に仕事がキツイと感じる人も多いようです。
とくに、毎日のように残業しなくてはいけない会社や休日出勤をしなくてはならない会社だと、仕事を続けることに不安を感じてしまうのものです。
最近の大手WEB系界隈は人材不足もあってかなりホワイトな環境です。残業も殆どないところが多い。ただし実力をかなり求められる環境かつマネジメント経験が少ない人が上司になりやすいので新卒採用で入った人が周りについていけず上司からの適切な支援も受けられず心を病むケースが多いです。
— たろ丸 (@tenche1204) September 7, 2019
働き続けることで慣れてくると悩みが解消されるケースもありますが、極端に労働時間が長いいわゆるブラック企業の場合は慣れてしまう前に転職する方が良いかもしれませんね。
仕事にやりがいがない
仕事のやりがいって大事ですか?
今の仕事にやりがいがあまり感じられません。
20の女で、社会人2年目です。
新卒から入ってる会社なので他がどうとかもわからず、業界に関してもあまり詳しく調べなかった事は自分の反省点だと思っています。土木業界の事務で、会社全体の人数も10数人、年齢層高めです。
ハローワークの求人では、一般事務として出ており、事務職で探していたので応募しました。各書類作成とか備品管理とか総務的事務を始め、官公庁への書類届け出が基本的な内容でした。
最初の1年はそれを基本的にやってましたが、次第に仕事が増え一般事務ではなく工事事務になっています。
調べると中小の土木業界の事務はそうなりがちなようで、自分の考えが浅はかだったと思ってます。パートどころか中学生でもできる内容ばかりで、ただ人に言われて動く日々です。
引用元:Yahoo!知恵袋
仕事を辞めたいです。
某自動車工場に新卒で入社しまだ2年目なのですが、
精神的に本当に辛いです。
職場の人間関係は全く問題ないのですが、
毎日単純作業でやりがいもなく、仕事に対しての意欲が全くでてきません。
それから自分は元々皮膚が弱くすぐにかぶれたりすることが多いのですが、機械の油などで全身痒くただれています。
こんな状態が何十年も続くのかと思うと死にたくなります。
仕事を辞めようと思っても車のローンがあり辞めれない状態で精神的にも身体的にも限界です。引用元:Yahoo!知恵袋
自分が希望していた部署とは別の部署に配属されてしまい、日々の仕事が自分に合わないと感じる方もいるようです。
自分がやりたい仕事ではないため、仕事がつまらなくやりがいが見いだせないというのも深刻な悩みのひとつです。
また、希望通りの仕事ができていても、働き始める前に思い描いていた理想と現実にギャップを感じてしまうケースも少なくありません。
想像していたものと違い辞めたくなるというパターンです。
どうしても仕事を辞めたいときの対処法は2つしか無い
では、このような様々な悩みを抱えた新卒社会人は、仕事を辞めたいと思ったときにどういった対処法を選択すれば良いのでしょうか。
選択肢は大きく分けて、
- 潔く仕事を辞めて転職する
- しばらく仕事を休業する
の3つです。
それぞれの選択肢について詳しくみていきましょう。
潔く仕事を辞めて転職する
パワーハラスメントやいじめ、過度に長い労働時間を強いられるブラック企業に勤めているといった深刻な問題を抱えている方は、今の会社は辞めた方が良いでしょう。
劣悪な環境で我慢しても良いことはありません。
転職という選択肢をオススメします。また、それ以外では、今の仕事に不満があり次にやりたいことが決まっている人も転職がオススメです。
自分の今後のビジョンがちゃんとあるなら、そのために新しい会社を探すのは決して悪いことではありません。
しばらく休業する
もし、金銭的に余裕があるなら仕事を辞めた後にゆっくりと休みをとるのもいいかもしれませんね。
過度に労働時間が長いブラック企業での仕事や職場のいじめなどで心身ともにダメージを受けてしまった人にオススメする選択肢です。
誰もがとれる選択肢ではないかもしれませんが、限界ギリギリまで追い込まれて仕事を辞めた方は休息をとることも考えてみてはいかがでしょうか。
簡単に仕事を辞めるのが難しい場合|少し今の職場で働き続ける為にできること
仕事を辞めたいと悩んでいても、安易に退職するより今の会社で働き続ける方が良い人もいます。
短期離職はマイナス要素になってしまうことも多いので、今の職場のままでも改善・解消できる悩みならこの選択肢をオススメします。
同じ職場で働き続けながら、仕事を辞めたくなるような悩みを改善・解消するためには次のような対処法が有効です。
上司に相談するなどして改善する
職場の特定の誰かとうまくいかない場合や仕事がキツイと悩んでいる場合は、直属の上司に相談してみてはいかがでしょうか。
自分が悩んでいる問題を解決する助けとなるかもしれません。
また、上司とのコミュニケーションが円滑にとれるようになれば仕事の辛さも軽減されるはずです。
担当業務を変えてもらう
今やっている業務が退屈でやりがいが感じられない人は、同じ職場内で別の業務に変えてもらうことで解決するのではないでしょうか。
もちろん会社の事情によっては、別の業務に変えてもらうことが可能とは限りません。
しかし、仕事を辞めてしまう前に一度交渉してみる価値はあるのではないでしょうか。
部署異動を検討する
今働いている部署の雰囲気が合わない人や部署の上司・先輩からパワハラやいじめを受けている人は、部署を変えてもらうことで大きく改善する場合があります。
同じ会社であってもこれまでの人間関係をリセットすることは十分に可能なのです。また、今やっている仕事に不満がある場合も異動によって解消されるかもしれません。
新卒で仕事を辞めることに関してよくある不安とその回答
次に、新卒で仕事を辞めて良いのか、経歴に傷が付くんじゃないか?など、不安に思うことが多いと思いますので、そのあたりの疑問や不安について触れておきます。
新卒で仕事を辞めるのは甘え?
『仕事辞めたい』という発言が『甘え』ではなく、『深刻に受け止めて向き合う必要があること』と判断されるケースもあります。
- 自分のキャリアアップに限界を感じている
- 会社の将来に不安がある
- 重度のパワハラや精神的損害を受けている
- 職場の人間関係が修復不可能なレベル など
こういった場合は、『甘え』ではなく、新卒であっても仕事を辞めてしまって良いかと思います。
特に『人間関係』に関してですが、仕事は人との関わりですので、職場内がギクシャクしていると業務上のコミュニケーションがうまくいかなかったり、プライベートでの交流がなくなって孤独を感じたりするでしょう。
多少の人間関係のトラブルならば、きちんと向き合って解決していかなくてはなりませんが、修復不可能なレベルであれば話は別です。毎日をもっと楽しむためにも退職を検討してもよいかもしれません。
給与が低すぎるのが理由で仕事を辞めても良い?
場合によりますが、5年後10年後を見据えた場合に、似たキャリアの先輩社員を見て判断するのが良いかと思います。
新卒ですので、給与が低いのはある程度仕方ないかもしれませんが、同じ仕事を続けていく中で、先輩社員の給与が対して高くない場合は仕事を辞めて、別の職場にいくという選択肢は当然かと思います。
社内の部署異動、職種替えと天秤にかけてみて、どう考えて割に合わないと思えば、辞める選択肢があっても良いと思います。
新卒1年以内に仕事を辞めるのは経歴にキズが付く?
転職希望先の面接官から「またすぐに辞めるのではないか」と思われ、マイナスイメージを持たれてしまう可能性はもちろんあります。
採用担当者は、その人の過去の行いを判断材料にします。ただし、20代は体力があり、多少無茶をしてでも仕事ができる貴重な時期です。
20代・第二新卒はチャレンジの時期・転職に卑屈になる必要はない
そんなときにやりたくもない仕事を毎日やっていて、5年後10年後はどうなっているでしょうか。
終身雇用の時代は我慢して働けばそれなりの暮らしはできましたが、今は事情が違います。3年は我慢した方がいいと言っている人は、一体どんな価値観で働いているんだろうと疑ってみる姿勢も大事です。
短期間で転職を繰り返すとマイナスになることは覚えておこう
1年以内の転職が1度ならまだしも、2回3回と繰り返してしまうのは良くありません。あなたにいくら学歴があろうと、これまでの努力を無に帰する可能性があります。
短期間の転職には、逃げ癖がつくリスクがあると肝に銘じておきましょう。
新卒で転職をしたは多い|体験談と転職に成功した理由
最後に、実際に転職エージェント利用して転職を経験した方の体験談をみていきましょう。
「最初は求人誌をたくさん読んだり、ハローワークに行って転職先を探したりしていました。でも正直、いい企業が見つからなくて…。膨大な量の求人を自分で探すので、時間もかかっていました。そこでようやく転職エージェントに登録したのですが、一番驚いたのは求人の質が全然違ったこと。自分で探していたときはわからなかったのですが、第二新卒を歓迎している大手企業って、こんなにいっぱいあったんだ!とびっくりしました。おかげで希望の大手企業に転職することができましたが、自分で求人を探していた時間はもったいなかったな、と思います」。
引用元:マイナビエージェント
転職エージェントを活用することで、第二新卒を積極的に採用している企業の情報を豊富に得ることができたようです。
働き始めてから短期間で離職しても、大手企業に転職することは十分可能なんですね。
新卒・入社1年以内でも転職した方が良い場合
やめたいと考える機会が多い時
今と同じ毎日をこの先5年、10年過ごすと考えたときにどんな気持ちになるでしょうか?もし憂鬱な気分になるのなら、行動を起こさなければ何も変わりません。若い時間は有限ですから、どう使うのが懸命なのか考えたいところです。
心身を壊しそう
あなたがいくら会社に貢献しようと、使い物にならなくなってしまえば誰も責任を取ってはくれません。自分の身は自分で守るほかないと思っておいたほうが良いでしょう。
明確な目的意識がある場合
やりたいことがあるなら挑戦すべきです。結婚し家族を持つと、やりがいよりも年収にウェイトを置いた転職をすることになります。
挑戦するのに遅すぎるということはありませんが、背負うものがない20代のうちにしかできないことをやっておくと後々後悔せずに済むかと思います。
第二新卒向けのおすすめ転職エージェント5選
ここでは、仕事を辞めたいと考えている新卒社会人のために、20代や第二新卒の転職に強い転職エージェントを紹介します。
ジェイック(JAIC)
社会人としてのスキルや考え方も身につく就職支援の最大手
既卒・第二新卒・中退・フリーターなど経歴に自信のない方でも正社員への就職成功率80.3%という数字を実現。古くからフリーターや既卒・ニートを対象にした就職支援を行うリーディングカンパニー。
マイナビジョブ20`s
マイナビが運営する、20代や第二新卒といった若手の転職に力を入れている転職エージェントなので、仕事を辞めたい新卒社会人にはピッタリですね。
求人情報が豊富でキャリアアドバイザーも熱心で優秀な人が多いので、初めての転職でも安心できます。
転職活動に慣れていない20代の方に対しての手厚いサポートが特徴
未経験転職で新しいキャリアについて考えている方から、経験を活かして若いうちからキャリアアップに積極的な方まで、多くの20代から支持されています。 若いうちに色んな環境でチャレンジしたい方におすすめ!
ハタラクティブ
最後に紹介するのは、「ハタラクティブ」という転職エージェントです。こちらは、自分の経歴にイマイチ自信がもてないという方にオススメします。
第二新卒などの若手に注力したエージェントである反面、求人の質では少し劣ります。
これまでに紹介した「ジェイック」や「マイナビジョブ20`s」などでうまくいかなかった場合に利用しましょう。
20代がメインの若年層向けの転職エージェント
書類選考の通過率が9割を越えるため、今までの経歴に自信のない方でも結果に期待が持てるのが嬉しいところ。関東圏にお住まいの方で、 早いうちに自分のキャリアをリスタートしたい方にぴったり!
doda
「doda」もリクルートに並ぶ業界最大手の転職エージェントで、豊富な求人を揃えています。
こちらの転職エージェントでは、面接対策などの利用者への手厚いサポートやアドバイスをしてくれます。
初めての転職に不安があるという方にオススメですよ。
20代~40代まで、幅広い転職検討層にアプローチできる
転職実績で業界最大手に君臨するdoda転職エージェント。 公開求人・非公開求人ともに多く案件を抱えているのが特徴・未経験歓迎の求人から、経験者優遇の職種まで、さまざまな転職者へのサポートを実現。
ウズキャリ
ブラック企業を徹底排除した求人への紹介にこだわり
就職内定率86%、入社後定着率95%を誇るオーダーメイドの面接対策に通常の10倍の時間を費やすなど、 本気で内定を勝ち取りたい20代のための転職サービス。企業の労働環境や教育体制などを細かくチェックしている。
まとめ
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事がキツイ
- 給料が思っていたより安い
など、新卒社会人でも様々な理由から仕事を辞める人はたくさんいるようです。
短期間での離職はマイナスになることも多いので、まずは自分が今抱えている問題が、転職しないと解決しない問題なのかを考えてみましょう。
そのうえで、仕事を辞めたいと思った場合は、この記事で紹介したような転職エージェントを利用して、より自分に合った会社を探してみましょう。