- 「ニート期間って履歴書で正直に書くべき?それともごまかしたほうがいい?」
- 「職歴ないけどどうしよう…」
- 「そもそも履歴書の書き方がわからない」
ニートの就活において、1つ目の難関となるのが履歴書の作成ではないでしょうか。
書き方がわからないなりに書いてみたものの、書類選考が通らない…。あまりにも悪い結果が続くと、自分は世の中に必要とされていない、「人生詰んだ…」と自暴自棄になってしまう気持ちはよくわかります。
ですが、皆さんの中に、以下のNGな方法で履歴書を作成されている方はいませんか?
- どこの応募先にも同じ志望動機を書いている
- 返却された履歴書を使いまわしている
- 誤字を修正テープや二重線で消している
- 空欄の箇所がある
履歴書は、応募者の社会的常識、ビジネスマナーを判断する1つのポイントとなります。
「そんな形式的な部分じゃなくて中身を見てくれ」と思うかもしれませんが、採用担当者も多くの応募者を相手にします。
多少、機械的に判断してしまうのは致し方ないことです。ですが、きちんと履歴書を書ければ、ニートであるかどうかに関わらず、担当者の目に留まります。
この記事では、ニートが履歴書を書く際に気をつけるべきこと、書き方のルールについて詳しく解説します。
目次
ニートの履歴書の書き方
履歴書は大きくわけて、5つの項目で構成されています。
- 基本事項
- 学歴・職歴
- 自己PR
- 志望動機
- 本人希望欄
それぞれの書き方について確認しておきましょう。
基本事項
履歴書の基本事項は、ご自身の名前、生年月日、住所、連絡先を記載するだけなので難しくはないでしょう。
注意するのは、「ふりがな」であれば“ひらがな”、「フリガナ」であれば“カタカナ”で記載するようにしてください。
また、履歴書の日付欄は記載した日ではなく、持参日または郵送日を記入しましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴は、それぞれわかりやすいように記載しましょう。
学歴は高校の卒業年から記載するのが一般的です。最終学歴が中卒の場合は、中学の卒業年度を記載してください。
なお、学校名は略称ではなく、正式名称で記載しましょう。(例:高校→高等学校)
職歴は、どこの会社に入社しただけでなく、どのような業務を行ったのかを簡潔に記載します。退職については「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。
正社員経験がない場合でも、派遣や契約社員、アルバイトとして働いた経験があれば、アピールとなるため、記載しておきましょう。
なお、職歴ない場合には「なし」と記載します。
自己PR
自己PRを書く場合は、自慢にならないよう注意しましょう。
あくまで、自分は何ができ、その経験やスキルを活かして、どう会社に貢献できるのかを伝えることが大切です。
例えば、学生時代にボランティアをやっていました、大会で優勝しましたなどの実績を、単に伝えただけではただの自慢になってしまいます。
ボランティアをやって何を学んだのか、大会で優勝するためにどんな取組みをしたのか、その経験がどう活かされるのかを採用する側は聞きたいのです。
そのため、自己PRは突飛な内容である必要はありません。自分のこれまでの経験から、応募先の職種・企業で役立ちそうなものを探してみてください。
- 自分の強みを探してみよう
- 具体的なエピソードを盛り込もう(例:忍耐力がある→合格が難しいと言われた中で、努力を重ねて受験を突破したなど)
- 強みを会社にどう活かせるか考えよう(志望動機と絡めるとなおよし)
志望動機
志望動機を作る上で大切なのは、会社を知ることです。会社のHPや求人情報などで、どんなサービスを提供しているのか、どういった理念を持っているのかを確認してみましょう。
気になる・興味がある部分が見つかったら、そこを中心に掘り下げてみてください。また応募先の会社だけではなく、業界の動向、似たようなサービスを展開する他の会社についても調べましょう。
他社にはない独自性は知ることで、より説得力のある志望動機となります。
ですが、ただ好きだから、興味があるからだけでは、会社が採用したくなるような人材とはいえません。自分がどういった部分で会社に貢献できるのかを盛り込むようにしましょう。
本人希望欄
本人希望欄は、特に記載する事項がない場合には、「貴社の規定に従います」と書くのが一般的です。
複数の職種、勤務地の募集がされている求人であれば、本人希望欄にそれぞれ記載します。
また、どうしても譲れない労働条件(親の介護のため〇時までしか働けない等)や、連絡を希望する時間帯があれば、記載しておきましょう。
なお、履歴書に例として挙げられていますが、給料や待遇について本人希望欄に記載するのは基本的にNGです。
ニートが履歴書を書く際に気をつけること
この項目では、履歴書を書く際に気をつけたほうがよいことを解説します。
- 空白期間を嘘でごまかさないほうがいい
- 職歴の水増しはやめたほうがいい
- 履歴書の使い回しはやめましょう
必ずしも、上記の方法を行うのが悪いとは言いません。実際にこれらのやり方で、就職先を見つけた人もいるでしょう。
ただ、リスクがあるやり方だと知っておいてください。
空白期間を嘘でごまかさないほうがいい
ニートである以上、職歴に空白期間が生まれます。当然、就活において空白期間がプラスに作用することはなく、嘘で誤魔化してしまおうと考えるかもしれません。
もし、今の時点で嘘をつくかどうかで悩んでいるのであれば、正直に何もしていなかったと答えたほうがよいでしょう。
嘘をつくことに抵抗がある方は、おそらく最後まで突き通せずバレてしまいます。仮にうまくいったとしても、入社後も嘘をつき続けることになるため、精神的にきついのではないでしょうか。
周囲の目を気にしてしまう方などは、嘘をつくのは避けたほうがよいでしょう。
職歴の水増しはやめたほうがいい
職歴がある方は、在職期間を延ばすことで、空白期間を短くしようと考えるかもしれません。
ですが、職歴の水増しは雇用保険料や年金の支払い履歴によってバレてしまいます。仮に採用時に水増しがバレなくても、採用後に発覚した場合に解雇される可能性もあるため注意しましょう、
履歴書の使い回しはやめましょう
会社の中には、提出した履歴書を返却してくれることがありますが、その履歴書を使いまわして利用するのはやめましょう。
履歴書を書く上での大前提として、1社ごと個別に履歴書を用意する必要があります。
同じ職種であっても、会社ごとにビジョン・求めている人材は異なります。当然、しっかりと掘り下げて書いた履歴書であれば、内容が同じにはなりません。
履歴書を使い回したい気持ちはわかりますが、書類通過の確率を上げるためにも避けたほうがよいでしょう。
ニートの就活には就職支援サービスがおすすめ
「どうしても履歴書が書けない」「書類選考でことごとく落ちる」とお悩みであれば、就職支援サービスを活用しましょう。
就職支援サービスでは、求人紹介をするだけでなく、履歴書の書き方や面接対策、キャリアカウンセリングなど、求職者の就活が上手くいくよう総合的にサポートしてくれます。
就職支援サービスには、民間企業が運営する転職エージェントと、ハローワークなどの公的機関が運営するものの、2種類があり、どちらも費用はかからないため積極的に活用しましょう。
書類選考なしで面接に進める転職エージェント
ニートやフリーター、既卒向けの転職エージェントの中には、書類選考なしで面接に進めるサービスを売りにしている所もあります。
なかなか書類選考が通過できないという方にはおすすめです。書類選考がない分、応募から面接までにかかる時間も短く済みます。
とはいえ、履歴書を書かなくてよいわけではないので注意しましょう。
書類選考なしで面接に進める転職エージェント例
就活サポートが充実している転職エージェント
基本的に転職エージェントでは就活サポートを行っていますが、よりサポートの内容・質にこだわって運営しているサービスもあります。
特に社会人経験がない場合、就職できたとしても上手くやっていけるか不安をおぼえる方も多いのではないでしょうか。
不安や悩みを抱えたまま就職活動を続けると、必要以上に妥協したり、社会復帰を諦めたりしがちになります。
親身にサポートをしてくれる転職エージェントを活用し、就職活動を成功させましょう。
就活サポートが充実している転職エージェント
公的機関が運営する就職支援サービス
ハローワークやジョブカフェなどの公的機関が運営するサービスを、求人紹介してくれるだけと思いがちですが、実はさまざまな就職支援が受けられます。
履歴書の添削や面接対策はもちろん、専門的な技能を身につけるための職業訓練なども行っています。
特にハローワークは、年齢に関わらず誰でも利用できるため、就職活動を始めたい方はぜひとも活用しましょう。
まとめ
職歴がない、空白期間があるニートにとって履歴書の作成は、就職活動でつまずきやすい最初の難所です。
- 基本事項
- 学歴・職歴
- 自己PR
- 志望動機
- 本人希望欄
それぞれの項目において、気をつけておきたいポイントがあるため確認しておきましょう。
空白期間をごまかすために、嘘を書いたりや職歴を水増ししたりするのはおすすめしません。
最終的に大事なのは、上辺のノウハウやテクニックではなく、あなたの言葉で希望の会社で働きたい気持ちを伝えることです。
確かに職歴がないことへの引け目を感じるかもしれませんが、あなたにもちゃんとアピールできる長所や魅力があります。
内定を得られるまで、苦しいかもしれませんが、諦めずに就職活動を続けていきましょう。