フリーターとは一般的に、『定職に就かずアルバイトで生計を立てている人』と言われますが、フリーターという生き方を選択している人の中には、定職に就くという不自由さを嫌い、自らすすんでなった人も多いでしょう。
給料は安いけど残業はない。
給料は安いけど遣り甲斐はある。
フリーターだけど時間はある。
補欠だけど好きなチームに所属している。
平社員だけど好きな仕事をしている。自分の価値観に合わせて自分で選択する人が自分の人生を生きている人。人に見せる人生を生きている人は世間体で選ぶ。
— 自分探しイズム5 (@sinrizm05) August 20, 2019
何かしらの理由があり、自分の意思でフリーターをやっているなら何も問題はありませんが、正社員を目指したが就職できず、ズルズルとフリーターをしているという人も大勢います。
フリーターとして生きてきて気づけば30歳も間近となっている人がたくさんいるかと思いますが、きになるのは『20代後半のフリーターが転職できるのか?』ということではないかと。
結論から言えば、今は人手不足で20代後半ならまだまだ正社員として働くことも可能ですが、正社員として雇用されるラストチャンスともいえます。
30代になると、途端に正社員になりにくくなるのが現実です。
この記事では、フリーターとして生き続ける危険性や、20代後半におすすめの就職サイトをご紹介します。
今こそ重い腰を上げて、就職活動に踏み切りましょう!


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目次
20代後半のフリーターが30代を過ぎても続けた場合の弊害4つ
フリーターで居続けることに警鐘が出されるのは、それだけ正社員と比べた時に不利な側面が多いからです。
フリーターという生き方を選ぶとどんな弊害が生じるか把握しておきましょう。
社会的信用度が低い
フリーターとして働く人の中には、週に5日以上正社員と変わらない時間を働き、仕事量や内容も遜色ない働きをしている人もいるでしょう。
しかし、正社員とフリーターという肩書きにはとても大きな差があります。
10代や、20代前半であればまだ若いという理由で、フリーターであっても見逃されますが、20代後半や30歳を超えてフリーターをしていると、世間の目はとても厳しくなります。
今の大学に入ってから、当たり前だが肩書が大学生になった。
大学生になる前はもちろん学校には行っていないので肩書はフリーターになる。
そうなると私の周りの世間からの批判が痛い。
四年間の学費が約60万円で大学生になれて肩書がフリーターから大学生になるのはとてもいいと思うなあ。
— Pikacho@駆け出しウェブエンジニア (@hikari_poppo) August 26, 2019
しっかり働いているにも関わらず、「定職にも就かずフラフラしている」と見られてしまうのです。
また、もしお付き合いしている人と結婚したいというタイミングがきても、フリーターをしていることで、周りからの賛同を得られないことが多いです。
特に相手方のご両親に受け入れてもらえない可能性が大きいです。
それだけフリーターと正社員という働き方には、世間からの信用度の差があります。
生涯年収が正社員に比べ圧倒的に低い
新卒とフリーターでは、最初あまり差がなかった収入も年を重ねるとともに、だんだん大きくなります。
正社員の場合、ボーナスや昇給がありますが、フリーターである限り多少の時給アップは見込めてもボーナスを貰えることはほぼありません。
また正社員の場合、勤続年数により退職金の支給がありますが、フリーターはどれだけ長く勤めようと、貰うことはできません。
もしフリーターとして正社員と変わらないくらいの時間を働いているのであれば、正社員として働いた方が、メリットがたくさんあります。
住宅ローンなど各種審査が通りにくい
先述した社会的信用度が低いことに付随する話ですが、クレジットカードやローン、賃貸などの契約の際、フリーターという理由で審査が通りにくいです。
どんなにフリーターとして収入があっても、安定した収入を得ていると見てもらえないため、あらゆる契約の審査で不利な状況になります。
一人で契約することができず、連帯保証人を立てなければならないということに…
何歳になろうと親の承諾が必要になるということになりかねません。
社会人経験があるとは見なされない
フリーターとして長年を働いても、企業からしてみると正社員との経験値と比べると、社会経験として薄いものと見られてしまいます。
フリーターという立場は責任が少ないと思われて場合が多く、その責任の少ない位置で長年働いても、キャリアを重ねたと受け取ってくれる人は少ないでしょう。
フリーターを続ければ続けるだけ、正社員にはなりにくくなってしまうのです。
20代後半のフリーターは正社員転職のラストチャンス
しつこくお伝えしますが、正社員になりたいのなら20代がラストチャンスと思った方がいいです。
ここではその理由をお伝えします。
20代はまだ若手という印象が強い
29歳と30歳この年の差はわずか1歳ですが、この1歳が人に与える印象に大きな差を生みます。
20代ならまだ若手と捉えられ、まだまだ伸びしろがあり未経験でも雇おうと考える企業が多くありますが、30歳を超えると途端にそれまでの経験値を見られるようになります。
30代を雇うなら即戦力を希望する企業がほとんどです。
30歳までフリーターでいると、残念ながら社会人経験のない30代というレッテルを与えてしまうことになります。
20代後半で若手と思ってもらえるうちに正社員になることが得策です。
30歳を過ぎると求人が減る
若い人を育てたいと思っている企業では、募集条件が29歳までということもよくあります。
そのため、30歳になった途端に求人が少なくなり、選択肢が減ってしまいます。
転職するなら早い方がいいよ。30代転職は業種にもよるが求人が少ないしあまりに低賃金な会社に入ると短期間転職になりかねない。(イマココ)
— 雑音・noise のいのい1st 白のい (@noisenoise) August 24, 2019
これは大きな機会損失といえるでしょう。
少しでも多くの選択肢から選ぶためには、20代後半で正社員になることを強くおすすめします。
フリーターから正社員雇用を目指し転職を成功させる3つの方法
ここまで解説してきたように、フリーターと正社員では様々な面で大きな違いがあるようですね。
両者の間にある違いを知って、フリーターから正社員になりたいと強く感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、正社員からフリーターになるのは容易でも、フリーターが正社員になるのは決して簡単なことではありません。
そこで、ここからはフリーターから正社員になるための方法を解説していきます。
①アルバイトから正社員登用を目指す
転職サービスを活用する以外の方法では、アルバイト先の企業で正社員登用を目指すという方法もあります。
こちらのケースでは、アルバイトとして働いていた経験も活かすことができます。
しかし、飲食店など業種は限られるかもしれません。
②正社員に求めらることの理解
フリーターから正社員を目指す場合、面接等ではどのような点が重視されるのでしょうか。
求められる要素には主に次のようなものがあります。
長期間働き続けられること
フリーターとしての期間が長いと、根気がなくすぐ辞めてしまうのではと思われてしまうケースが多いようです。
そのため、正社員として採用されたらちゃんと働き続ける意思があることをアピールしましょう。
マナーや常識が備わっているか
フリーターは、同年代の正社員と比べて、マナーや常識に欠ける人が多いと考えられています。そのため、仕事をする上で必要となるマナーや常識をちゃんと身に着けているかどうかも重視されます。
コミュニケーション能力
フリーターのような未経験の人材を正社員として採用する求人の場合、営業職の割合が高くなります。
そのため、営業をこなせるだけのコミュニケーション能力があるかどうかも重視されます。
もちろん営業職以外での採用であっても、正社員として働くためにはコミュニケーション能力は必要です。
③フリーター向けの転職サービスの活用
フリーターを対象とした転職サービスを利用しましょう。こうしたサービスは、フリーターでも積極的に採用する企業の求人情報を豊富にそろえています。
また、過去にフリーターから正社員になった利用者もたくさんいるので、経験やノウハウも蓄積されています。
フリーターにとって必要なサポートも充実しているので、積極的に活用しましょう。
20代後半のフリーターから正社員就職におすすめの就職サイト3選
就職活動をするとき、多くの人は転職サイトを利用しています。今は転職先を紹介してくれる会社がたくさんあります。
フリーターから正社員を目指す場合も、転職する際は転職支援会社を活用するといいでしょう。
たくさんの求人情報を持っており、転職するためのサポートを受けられます。
ここでは20代後半におすすめの転職サイトをご紹介します。
ジェイック(JAIC)|フリーターから正社員を目指すなら絶対におすすめ
ジェイテック公式サイト:https://www.jaic-college.jp/
フリーターに向けて無料就活講座など、充実したサポートをしてくれるのがジェイックです。
フリーターから正社員を目指す人にピッタリ。
企業の採用支援などを行う「ジェイック」だ。中野さんは面接前の2週間、同社の研修「営業カレッジ」を受けた。名刺の渡し方から電話対応、飛び込み営業の実習もあった。営業先では名刺すら受け取ってもらえないことが多く、「学生なんだから大目に見て、という気持ちが吹き飛んだ」。
— しらい さん (@yocdalib323) March 8, 2011
5日間もの講座で、ビジネスマナー、営業スキル、履歴書や面接対策など、就職活動のスキルから社会人スキルまで学べる、就職経験のない人にはぜひ受けてほしい内容です。
また就職した後も安心して働ける状態になるよう、サポートを継続してくれます。
営業職の案件ばかりとの口コミもありますが、未経験で営業職希望の人は登録するべきサイトでしょう。
社会人としてのスキルや考え方も身につく就職支援の最大手
既卒・第二新卒・中退・フリーターなど経歴に自信のない方でも正社員への就職成功率80.3%という数字を実現。古くからフリーターや既卒・ニートを対象にした就職支援を行うリーディングカンパニー。
ハタラクティブ|20代に特化した就職支援サイト
ハタラクティブ公式サイト:https://hataractive.jp/
ハタラクティブは第二新卒や既卒といった若年層をターゲットにしており、未経験者やキャリアに自信のないフリーターに向けた求人が多くあります。
未経験の人でも書類審査を通過したり、内定を貰えたりする確率が高いと言われています。
相談に乗ってくれると思うのですが、高卒以上の求人がほとんどなので高校中退は厳しいです。
ただ、ハタラクティブは中卒のサポートをやっているので、そういう人はハタラクティブがいいと思います。
— 櫻田 翔大 (@showdy5) August 15, 2017
キャリアに自信がなく、他の会社では紹介できる案件がないと言われた人もハタラクティブでなら紹介して貰えたという口コミも。
経歴を問われないというのは、フリーターにとってはとても大きな利点です。
しかし、案件の質がイマイチだとの声もあるのでそこにはしっかり注意して利用してください。
20代がメインの若年層向けの転職エージェント
書類選考の通過率が9割を越えるため、今までの経歴に自信のない方でも結果に期待が持てるのが嬉しいところ。関東圏にお住まいの方で、 早いうちに自分のキャリアをリスタートしたい方にぴったり!
ウズキャリ|ブラック企業排除に強み
ウズキャリ公式サイト:https://kisotsu.daini2.co.jp/
こちらは20代フリーター、第二新卒・既卒におすすめのサイトです。
ウズキャリは転職後の定着率が高く、ブラック企業を紹介しないという特徴を持っています。
離職率が高い、残業時間が長いといった会社を除外して紹介してくれるので、定着率が高いようです。
Re就活とエン転職を利用してますが、この時期あまり良い求人はない印象です。エージェントはUZUZという所が2時間親身に話を聞いてくれたので、良かったです。就活サイトだけだと自分・・・
続きは質問箱へ#peing #質問箱 https://t.co/wmzmPgPpHC— まこと 19卒 (@mkt_19s) April 16, 2019
転職サポートも手厚く、面接の練習を何度もできます。
面接に慣れていない人にはとても嬉しいサポ―ト体制といえるでしょう。
ただ、カウンセリングを受けて求職希望のある人にのみ、求人を紹介するというシステムのため、求人情報をたくさん見たいという人には不向きかも。
ブラック企業を徹底排除した求人への紹介にこだわり
就職内定率86%、入社後定着率95%を誇るオーダーメイドの面接対策に通常の10倍の時間を費やすなど、 本気で内定を勝ち取りたい20代のための転職サービス。企業の労働環境や教育体制などを細かくチェックしている。
まとめ
20代後半は正社員を目指す最後のチャンスと言っても過言ではありません。
フリーターのメリットを感じられるのは、20代の若い頃までです。年を重ねるごとに、正社員との年収の差は開くばかり。
年収だけではなく、正社員であれば有給が貰えたり退職金が貰えたりと、万が一働けなくなった場合にも、フリーターより保証されているといえます。
もし、なんとなくという理由だけでフリーターを続けている人がいるのであれば、早い時期に見切りをつけて、正社員を目指すことをおすすめします。
若ければ若いほど、正社員への転職は有利になります。